2014年度第1回例会の奨励賞が決まりました

5月31日(土)に行われました今年度第1回例会において、以下の3名のご発表に対して奨励賞を授与することが決まりましたのでお知らせします。受賞者の方々、おめでとうございます。
奨励賞は、例会で行われた発表の中から、若手研究者の特に優れた発表に対して授与されます。

(発表順)
児島庸介・森哲(京都大院・理)「ヤマカガシの母親による毒餌の積極的捕食と毒を用いた子の保護」
授賞理由:ヤマカガシの妊娠メスが有毒なヒキガエルを積極的に捕食することで子に毒を受け渡していることを示した興味深い研究。大変なフィールド調査であったと推測されるが、十分なデータ量で仮説をサポートしていた。毒物質の獲得と受け渡しの直接定量があればなお強い証拠となるだろう。

吉崎雄宏・西田隆義・高倉耕一(滋賀県立大・環境)「ひっつきむしの栄枯盛衰を探る~花粉干渉がセンダングサ属の分布決定に与える影響~」
授賞理由:センダングサ属の侵入時期と分布拡大時期の不一致について、花粉干渉と資源競争の両面から調査し、花粉干渉が他種の駆逐に関わっていることを示した質の高い研究。繁殖干渉(頻度依存)と資源競争(密度依存)の相互作用について踏み込んだ分析があればなおよかった。

池川雄亮・江副日出夫・難波利幸(大阪府立大学院・理)「生物的防除のパラドックス: 複数種の天敵導入は効果的か?」
授賞理由:モデルから明快な予察が得られている。害虫の非特異的・特異的防御行動と天敵のスイッチング捕食の有無という2つの要因をモデルにうまく組み込んで、一般性の高いモデルを構築しており、応用性も高いものと思われる。