2015年度第1回例会の奨励賞が決まりました

奨励賞の決定について

6月13日に行われた今年度第1回例会の研究発表の中から、以下の3名のご講演に対して奨励賞を授与することが決まりましたのでお知らせします。奨励賞は、例会で行われた発表の中から、若手研究者の特に優れた発表に対して授与されます。

○高須賀圭三1・安井知己2・石神徹2・中田兼介3・松本吏樹郎4・池田健一1・前藤薫1(1神戸大院・農、2神戸大院・工、3京都女子大、4大阪自然史博)
「クモの網を操るハチ ―ニールセンクモヒメバチによるクモの行動操作の起源と機能」
授賞理由:着眼点はユニークで糸の強度を実測している点など、解析は確かである。クモヒメバチ一般への展開や行動変化のメカニズムについても追跡してほしい。

○田中宏和・Joachim Frommen・高橋鉄美・幸田正典(大阪市大院・理・動物機能生態)
「協同繁殖するシクリッドでは捕食圧が子の分散を制限する」
授賞理由:長期にわたって丁寧なフィールドワークが行われており、生態学の原点ともいえる研究。ヘルパーの進化理由について、特定の種のみならず脊椎動物全体を考慮した上での位置づけがなされていた。

○長野秀美・福本繁・高柳敦(京大院・農・森林生物)
「実生の保護者、知られざるタヌキの役割ータヌキの溜糞場はシカから実生を守る植物のレフュージアー」
授賞理由:着眼点がおもしろく、結果も意外性があり明瞭である。シカの被害が問題になってきている中で、今後応用できそうな研究である。タヌキの訪問頻度の解析やシカが避ける要因を解明する必要はある。